本記事は、札幌市西区保健センターの保健師さんに、医療的ケア児との関わりについてインタビューした内容をまとめました。
保健師へのインタビュー
札幌市と隣接する江別市の医療的ケア児ママの声
小児はケアマネさんがつかないので保護者がセルフプランするのが現状です。
うちの娘は18年前に呼吸器つけて在宅するのが札幌の大学病院で二例目でしたので、そこから地元病院へ転院して、市の保健師さんに中心となって頂いて在宅に出ました。
うちの娘は18年前に呼吸器つけて在宅するのが札幌の大学病院で二例目でしたので、そこから地元病院へ転院して、市の保健師さんに中心となって頂いて在宅に出ました。
当時はお世話になりましたが、家族も成長して自立していったので、いつの間にか疎遠になってしまいました。
医療過疎地では、医療的ケア児も少ないので保健師さんが全て担っていますが、札幌のように大都市になると人数は多すぎてそうはいきません。
今、道の方でも医療的ケア児のコーディネーターを養成が始まりました。娘も18になったので、やっと相談員のケアマネさんがつきました。今までセルフプランでやってきたので、いろいろ動いていただき、本当にありがたいです。
まとめ
このようにその地域の人口構造や社会資源の多寡により、保健師の活動状況も変わってくるようです。
いずれにせよ、保健師は直接サービス提供する職種ではなく、相談窓口ととらえるのが良いでしょう。
公的相談窓口でありますので、無償で相談できるところが利点です。
- 医療資源の少ない地域では在宅移行支援の最初の相談窓口
- 人口の多い都市部では、現在受けているサービスがうまくいかなくなった時、お子様の成長発達や就学などの相談窓口
このように考えると利用しやすいかと思います。
まずは気軽に話を聞いてもらえる場所としてのご利用をお薦めいたします。
保健師は、医療的ケア児への支援はあまり行っていないのが実情です。入院中に在宅移行支援を集中的に受けられるので、自宅に戻った時点で、病院・診療所・訪問看護ステーションが必要な相談やサービス提供を行っているため、私たち(保健師)が関わる場面があまりないと認識しています。
何らかの事情で自宅に戻ってからの支援体制が整っていないケースは、相談にのっています。(必要な医療機関につなぐというお手伝いをします。)
保健師一人当たり30人~50人くらいを担当していますが、ほとんどが発達障害や子育てに伴う悩みの支援で、医療的ケア児を担当する件数はほとんどありません。