「インスタライブで号泣しました」ママの辛さを受け止める!【バブリーたまみさん インタビュー】

「私、猫をかぶって結婚したんですよ。子どもができたら落ち着かなきゃダメなんだって思ってた」

と、最初から個性的なパフォーマンスのイメージとは程遠い話から始まった、「ママ界のエンターテイナー」バブリーたまみさんのインタビュー。

実はたまみさんは、「お母さんはこうでなければいけない」「こうあるべきなんだ」という思いが人一倍強く、それに苦しんできたそうです。

ですがある時、「弱い自分を認め、SOSを出せるようになったら本当に楽になった」そう。

9月25日にリリースされた新曲「ママ、いっしょに幸せになろうね」は、同じように苦しむママたちを救う、究極のママ号泣ソングです。

育児に苦しむママへ、たまみさんからの力強いメッセージをお届けします。

もう結婚してるんだから、お母さんなんだから、って強く思ってた

たまみ

私は小さい頃から踊ったり歌ったりするのが好きだったんです。アイドルになりたいと思ってオーディションを受けたこともありました。

でも、成長するにつれて現実が見えてきて。普通に就職してOLになりました。

昔は自分が主役じゃないと嫌だったし、目立ちたくて真ん中じゃないと嫌だったけど、今の旦那さんと出会って…猫をかぶって結婚したんですよ。

なおこ
猫をかぶって結婚…ですか。笑

結婚したんだからもうカラオケでオールとかしたらダメだし、派手な色の服もダメだし、お母さんになったら落ち着かないといけないんだって自分に言い聞かせてました。

もう結婚してるんだから、お母さんなんだから、って強く思っていたんですよね。

「バブリーたまみ」が生まれ、自分を取り戻した

そこからどうやって「バブリーたまみ」が誕生したんでしょうか?

ある日、地元の友達の結婚式で余興を頼まれたんです。

地元だし、旦那さんはいないし、昔から私を知っている友達ばかりだし、ちょうど流行っていた登美丘高校のバブリーダンスを1人でやりました。

そしたら大ウケしたんです。

その時の動画がYouTubeで100万回ぐらい再生されて、それで…バブリーたまみが生まれちゃったんです。

でも、それこそが本来の私だったんですよね。結婚式でやり切って会場が大爆笑になった瞬間に、私は自分を取り戻したんです。

(現在すでに570万再生を突破!)

殻を破ったんですね!

さらに、YouTubeの動画を見てくれた地元の方が、子育てイベントに呼んでくれました。

そこで全力で「バブリーたまみ」をやったら、子どもたちが大爆笑で。私もすっごく楽しかったです。

でも一番嬉しかったのは、お母さんたちが喜んでくれたことでした。

それを見て、「お母さんだから我慢しなきゃ」とか、そんなのはおかしいって気が付いたんですよね。

バブリーたまみだったらそれを伝えていけるんじゃないかと思いました。

当時まだOLだったし子供もいたけど、頭の中が「バブリーたまみ」でいっぱいになっちゃって…会社をやめました。笑

「バブリーたまみ」を続けたくて、旦那さんと泣きながら話し合う

会社を辞めるって、なかなかの決断ですよね…旦那さんの反応はどうだったんですか?

最初はバブリーたまみのことも黙っておくつもりでした。そもそも猫をかぶって結婚したわけだし。

でも予想外に動画がバズって、もう隠しておけなくなって、仕事をやめたいことも全部話しました。

もうね、腹を割って、泣きながら話し合いましたよ。あの時の話し合いは一生忘れません。

最終的には「ママたちのために活動するんだったら、俺も応援する」って言ってくれました。

旦那さんとちゃんと話し合ったのがよかったんですね。

本当に、あの日の話し合いがなければ今の私はないと思っています。

それから、私たち夫婦もすごく変わりました。

「こうじゃないといけない」とお互い思って生きていた部分があったんです。それこそ、正社員じゃないといけないとか。

でも、私たち家族が幸せだと思っていたら、周りからどう見えていようと関係ないって気付いたんです。

それをバブリーたまみに気付かせてもらえたんですよね。

でも旦那さんには、「正直(私が猫をかぶってたことを)薄々わかってた」って言われたんですよ。隠し切れてなかったみたいです…笑

私がありのままを出すことで、ママたちを救えると気付いた

今はご自分のブログでかなり赤裸々な部分を出していますよね。

実は、ああいった負の部分も、出しちゃいけないと思っていたんです。そんなの誰も聞きたくないだろうと思ってました。

バブリーたまみを始めた頃は、ネガティブな発信は一切してなかったんですよ。私は元気じゃないといけないと思ってたんです。

そこでも、「こうあるべき」って思っちゃってたんですね。

でも、ある時、もう無理!ってなって。

自分の中で子育てがいっぱいっぱいになっていて、さらに息子のイヤイヤ期で、

「もう子育て無理!子ども泣き止まないし周りの目が痛い!もう無理!」

ってバーっと書いたんですよ。それをインスタのストーリーズでちょっと出したら、もう、すごい反響が来たんです。

めっちゃDMが来て、「共感しました・安心しました・私だけかと思ってました・バブたまさんもそういうことがあるんだと思えて救われました」っていうような内容ばっかりで。

みんなの共感がすごかったんですね!

批判するようなDMは1つも来なかったんですよ。

それまで、なんでも楽しく考えよう!スーパーポジティブ!ってブログにも書いていました。

でも、それよりも私がありのままの気持ちを出すことで、お母さんたちを救えるんだって気付いたんです。

リアルな気持ちを吐き出して、「私みたいなお母さんもいるんだよ、みんな一人じゃないよ、大丈夫」って発信するようになって、そこからファンの方も増えていったんです。

インスタライブで号泣しながら歌詞を書いた「ママはぴ」

新曲の「ママ、いっしょに幸せになろうね」は、産後うつや育児ノイローゼに苦しんでいるお母さんたちに聞いて欲しいです。

子育てって減点法なんですよ。

スタートが100点で、できないことがあるとどんどん減点になって行くんです。がんばっても誰にも褒められない。

そんなママたちの辛さを全部受け止めてあげたいと思っています。

ちょうどこのアルバムの歌詞を書いていたのが、コロナと、上の子のお世話と、下の子の妊娠が重なっていた時でした。

もう、辛すぎてインスタライブ(@bubblytamami)で号泣したんですよ。

いつものように笑ってインスタライブを始めたんですけど、コメント欄に「たまちゃん顔色おかしい」って書いてくれた人がいて、それを見て「ばれた!」って思って、うわーって泣き出しちゃいました。

伝説のインスタライブですね…

そんな時に書いた詞なので、子育てを辛く感じている人の心に染みると思います。

音楽の力って本当にすごくて、言葉だけよりもすっと心に入ってくるんですよ。

曲に救われることってたくさんあるし、後で聞くと、その時のことを思い出すじゃないですか。

私の曲を聞いてくれた方が、将来自分の娘に、「あんたもこれを聞いてあんまり無理しないでね」って伝えてくれるような、世代を超えた曲になるといいなぁって思っています。

ママを取り巻く文化を変えていきたい!

日本って、「お母さんのくせに」とか、「好きで産んだんだから」とか、昔からお母さんが自分を犠牲にすることが美徳みたいな部分があるんですよね。

「お母さんは早起きしてお弁当を手作りするのが当たり前」みたいな。そういう文化をぶっ壊したいんです!

世間はお母さんたちに対して厳しすぎると思います。

ママを取り巻く社会が、知らないところでママを追い詰めているんですよね。

昔に比べると今は違うし、少しずつ変わってきてる部分もあります。でももっと変えていきたいんです!

「こうあるべき」という気持ちを乗り越えて、新しいママの生き方を発信されているのがすごく素敵です!

弱い部分を認めることが大事です。そして弱い自分を許してあげること。

絶対に心に染みる、「命救うソング」になってると思います。

もう、本当に聞いて欲しい!まずは聞いて欲しいです。

<YouTubeで新曲「ママ、いっしょに幸せになろうね」のミュージックビデオが公開中!究極のママ号泣ソングです>

 

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