【親子通園って行かないとダメ?】療育について知ろう!〜療育の現場から②〜

こんにちは、アンリーシュライターのこずえです。

「療育の現場から」、第2回目のテーマは「親子通園」です。

最近では、保育園や幼稚園のように、子どもだけで通える場所も増えてきました。

ですが、医療的ケア児や重症心身障害児は親の付き添いを求められる場所もまだまだ多いですね。

でも、親子通園って大変そう…行かないとダメなのかな?そんな風に感じているお母さんも多いのではないでしょうか?

今回は、そんな「親子通園」についてのお話です。

第1回はこちら↓
【療育ってなに?】療育について知ろう!〜療育の現場から①〜

親子通園(通所)ってなに?

親子通園(少し前までは母子通園という言い方が一般的でした)とは、子どもと親が一緒に療育に通うことを言います。

毎日一緒に通う施設もあれば、習い事のように週に1日だけ通う、週に1日は子どもだけで通う、〇歳になるまでは親子が一緒に通う、など施設によって色々と違いがあります。

ひと昔前(大体10年くらい前)までは、障がい児の療育といえば母子通園でした。

長いと1歳から小学校に入るまでずっと母子通園をしたという方もいます。

働くお母さんが少なかった、それ以外の選択肢がなかったなどの理由がありますが、想像するだけでも大変ですよね。

現在では、子どもだけで通える場所が増え、(それでも医療的ケア児が通える場所はとても少ないですが)どこに通うのかを選べるようになりました。

それはとってもいいことだけれど、どこを選んだらいいのか悩むお母さんが増えている印象です。

なぜ親子通園が必要なの?親子通園の目的とは

では、なんのために親子通園が必要なのでしょうか?

私が一番大切だと思うのは、「我が子を客観的によく知る」ことです。

お母さんが子どものことを一番よく知っている、というのは当たり前のように思うかもしれませんが、そうではない部分もあります。

特に、障がいがある我が子のために一生懸命に頑張っていると、気になる部分、心配な部分ばかりが目についてしまい、逆に子どものいい部分に気がつかなかったり、そのいいところは当たり前だと思ってしまったりすることがあります。

でも、親子通園で、保育士の先生と遊ぶところをみたり、他のお友達を客観的に見たりすると、我が子の違う一面が見えてくることがあります。

こういう声かけをしたら理解できるんだ、こういう介助をしたら上手に立てるんだ、などと気づけるのは、親子通園ならではです。

また、保育士さんや看護師さんたちがお世話をしてくれるのを間近で見ることで、他人に預けることへの不安も減ります。

自分ではない人に抱っこされている姿を見て、大きくなったんだなあと感じたり、家族以外にもこの子のことをこんなにかわいがってくれる人がいると感じたりできるのも、子どもの社会に親が一緒にいるからこそですね。

それ以外にも、同じ悩みを持つママ友ができる、保育園などの大きな集団生活に入る前に親子で一緒に困りそうなことをクリアしておくことができるなど、色々な良いところがあります。

親子通園のデメリットとは?

いいことだらけのような親子通園ですが、もちろんデメリットもあります。

一番はやはり、時間的な制約が大きいことでしょう。

働くお母さんにとっては行きたくても行けないこともあるかもしれません。

他にも、お母さん同士の人間関係のわずらわしさや、他のお友達と自分の子を比べてしまって落ち込む、などもあります。

親子通園はやっぱり行くべき?行かないべき?

では、結局、親子通園には行った方がいいのでしょうか?行かなくてもいいのでしょうか?

多くの場合、親子通園に通える条件がそろっている家庭は、まずは親子通園を勧められます。

いわゆる老舗の療育施設には歴史的にも親子通園をとても大切にしている場合が多く、強く勧められることもあります。

そうすると、行かないといけないのかな、気が進まない私はダメな母親なのかな、と感じてしまうかもしれません。

でも、普通に考えて、気が進まないのは当たり前ではないでしょうか。

習い事のように、週に1回1時間という程度ではなく、毎日、お弁当をもって通ってきてね、ということに抵抗のないお母さんの方が少ないと思います。

それに加えて、仕事を持っていたり、人見知りで知らない人とのコミュニケーションが苦手だったりしたら気が進まないのは当然。

療育に通うことを受け止められないことだってあります。我が子に対する愛情とは全く別物だから、そこは自分を責めないでほしいんです。

自分たちの気持ちを大切にする

「ちょっと気が進まないな」と思ったら、その自分の気持ちを受け止めた上で、どうしようかを考えてください。

自分の気持ちに蓋をしたまま、そうしないといけないから、と親子通園を選択すると、どこかで無理がきてしまうかもしれません。

自分の心と向き合うのは辛いことも多いですが、「行かないといけないから行く」「行った方がいいと言われたからで行く」ではなく、「お父さんとお母さん自身が行った方がいいと思う」「行かなくてもいいと思う」と考えて選んでもらうことが何より大切だと思います。

もし、親子通園をしないなんて親失格、なんてことを言う支援者がいたら、その人こそ支援者失格。そんな言葉は全然気にしなくていいです。

今は多様性を認める時代。1人で通う療育だって、いいところはたくさんあります。

 

もちろん、親子通園に行って得られるものはたくさんあるし、初めは気が進まなかったけど行ってよかった!という方もたくさんいます。

どちらがよくて、どちらが悪いというものではないし、これが正解、ということもありません。

それぞれの良さがあるんです。実際、親子通園ならではの良さもわかるから、お母さんたちは悩むんですよね。

結局、悩めるお母さんたちの答えにはならなかったかもしれませんが・・・。

行くにせよ、行かないにせよ、自分たちで納得して決めることをお勧めします!

 

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