〝他の子と同じように学校に通い、お友達と過ごす。〟
そういった当たり前の大切なことができない子供たちがいるのを知っていますか?
生きるために、人工呼吸器や胃ろうなどの 医療機器のサポートを必要とする「医療的ケア児」
そんな医療的ケア児たちが今、「希望の学校に通えない」という問題に直面しています!
医療的ケアを理由に進路を限定されてしまうケースが続出しています。
「前例がないから」と断られるのではなく、 「この前例を参考にしよう!」
そう思って もらえる資料があれば、医療的ケア児の学校への 受け入れはもっと進むはず!
アンリーシュでは学校における医療的ケア児受け入れの マニュアルを作成し、全国の教育委員会や就学支援を行う相談支援員へ配布。
また、全ての資料は特設HPに載せてダウンロード可能とし、 誰でもアクセスできるようにしようと動き始めました!
医療的ケア児の人口は、2020年時点で約2万人。新生児医療の発達により、ここ10年で2倍に急増しており、
今年の6月に「医療的ケア児支援法案」も可決されました。
そんな子どもたちが成長し、現在その人口の約1/3が就学期に差しかかっている一方で、
学校現場では誰がどのような医療行為をどこまで担うのかが曖昧なままであり、
保護者が全てを負担する付き添い通学や、受け入れ自体が拒否された例もあります。
医療的ケア児の就学に関してのアンケートを実施
一言で医療的ケア児と言っても、その特徴は様々です。
重度心身障がい児や知的障がいがある子もいれば、 ほとんど健常児と変わらない子もいます。
ケアの中にも看護師のみがおこなえる行為から 子供が自分自身でできる場合まで、 多くのケースが存在しています。
アンリーシュでは、現在すでに学校に通っている医療的ケア児たちの実態を把握するために、
小学校1年生から中学校3年生までの医療的ケア児がいるご家族にアンケートをおこない、
79名の方から回答を得ることができました。
およそ6割の子が特別支援学校に通っています。
地域の学校の普通級に通っている子も2割ほどいます。医療的ケア児といっても色々な子どもがいることがわかりました。
保護者が子どもの医療的ケアのために学校に付き添い通学をしていることがわかります。
付き添い通学は保護者の勤務など人生にも大きく関わってくる問題であり、
近年、付き添い時間の短縮や廃止の方向で見直しが進んでいます。
今後は、学校での医療的ケアの担い手をどう確保していくかが課題となるでしょう。
医療的ケア児の就学事例集
日本全国には、少ないですが医療的ケアがあっても普通学校に入学できたケースや、
人工呼吸器が必要でも通学バスに乗って、特別支援学校に行けたケースもあります。
「前例がないから」と断られるのではなく、「この前例を参考にしよう!」と思ってもらえる資料があれば、
医療的ケア児の学校への受け入れが可能になるはず!と医療的ケア児の就学事例を集めて冊子にし『医療的ケア児の就学事例集』を
全国の教育委員会や就学支援をおこなう相談支援員へ配布したり、
資料を特設HPに載せてダウンロード可能とし、誰でもアクセスできるようにします。
クラウドファンディング
医療的ケア児の就学事例集を作成するにあたり、2021年9月にクラウドファンディングをおこないました。
たくさんのご協力と応援が集まり無事にクラウドファンディングを達成することができました!
当初7月末までにリターンの「事例集お届け」を予定してありましたが、
コロナウイルスの影響もあり取材先の選定や原稿作成等をスケジュール通りに進められなかったことにより、
年末(2022年12月末)に延期させていただきました。
ご協力・ご支援頂きました皆様には、 ご迷惑をおかけしてしまい 大変申し訳ありませんでした。
医療的ケア児の就学事例集配布
クラファンでご購入頂いた方には、12月末にまずはPDFの形で事例集をお届けいたします。
今回は東京都3自治体の受け入れ事例をインタビュー・掲載しております。
具体的な就学までのステップが図で示してあったり、学校で使われいる資料のテンプレートが掲載されていたりと皆さんにとって、とても参考になっているかと思います。
完成まであと少し!関係者一同誠心誠意取り組んでおりますので、温かく見守って頂けると幸いです。