この記事は、アンリーシュパートナーズ様(毎月定額寄付)の提供記事です。
Hinata 様 よりご支援をいただき、完成いたしました。
日頃より貴重なご支援を賜りまして、ありがとうございます。
小さい頃はあまり気にならなかった尿臭、
大きくなってくると気になってきませんか?
思春期になるとホルモンバランスにより、ニオイが変わったり、
病気の種類やたくさんのお薬を飲んでいることが、尿臭に影響する事もあります。
ニオイの研究は多岐に渡り、人の心理的要因に影響を及ぼす重要な要素です。ニオイの性質を知ることで、対処方法が分かります。
目次
尿臭
健康な尿のニオイは、ほぼ無臭です。
しかし、尿の成分である尿素が細菌と反応することでアンモニアを発生し、アンモニア臭がします。
尿臭が強くなることには、いくつか原因が考えられます。
ニオイが強くなる原因
- 脱水症状:水分摂取が不足していると、尿が濃縮され、臭いが強くなります。
- 食事:特定の食品(アスパラガス、コーヒー、ニンニクなど)は尿臭を強くすることがあります。
- 薬剤:一部の薬剤は尿の臭いを変えることがあります。
- 感染症:尿路感染症やその他の感染症は、尿臭を悪化させる原因となります。
- 糖尿病:糖尿病では、尿にケトン体が含まれ、甘いニオイがすることがあります。
- 放置:ほぼ無臭な尿が放置されることで、アンモニア臭が強くなることがあります。
尿は、体の調子を知るためのバロメーター。ニオイから観察することも大切です。
洗濯
病的な問題がないのなら、まずは「洗濯」です。
オシッコが漏れてしまった時の洗濯は、ホントに大変な作業ですよね。
尿臭に特化した洗剤
しつこい尿臭、一度染み込むとなかなか落ちないですよね。尿臭に特化した洗剤を紹介します。
【花王:消臭ストロングシリーズ】
尿臭ブロッカーEXを配合、尿臭をもとからブロックしてくれます。
【レノア:クエン酸in】
尿臭であるアンモニア臭を消すには、酸性であるクエン酸で中和するのがベストです。
放置がNG!すぐにつけ置きを
尿臭の原因は「染みつき」によるもの。
実はこまめに対応することで尿臭は抑えられます。
尿臭を放置すると、雑菌に含まれている酵素が尿の成分を不快にします。
放置する時間が長くなればなるほど、布製品や家具にまでニオイが染み込んでしまうんです。
2日に1回は、おしっこ漏れや嘔吐などでお洗濯をしてる我が家では
さっと取り出せるように、オキシクリーンと畳めるバケツを準備しています。
酸素系の無臭漂白剤の代表格といえば、オキシクリーン。
ツンとしたニオイもないし除菌もできる、これ一つで家中のものをキレイにすることができます。
ちなみに嘔吐物や排泄物は、タンパク質汚れです。
タンパク質は50度以上の高温で固まってしまう性質があります。
つけおき洗いなどは、40度程度のぬるま湯がオススメです。
消臭スプレーも有効です。
まずは悪臭の原因となる成分を中和・分解することで、ニオイを無臭化しておきましょう。
日光に当てよう
ウンチの汚れが残ってしまった!
せっかくの服が台無しです…
ウンチの黄色い汚れは「ビリルビン」という色素。
この色素は紫外線によって分解されます。
お洗濯をして、しっかりと日光に当てましょう!
オムツの処理
みなさんは、オムツの処理どうしていますか?
尿臭は放置することでさらにひどくなるので、オムツの後処理も大事なポイントです。
温度の低い場所
ニオイの分子は、温度が高くなると揮発性が高くなり、よりニオイを感じやすくなります。
温度の低い場所にゴミ箱を置くことがポイントです。
密閉
ニオイを防ぐには、密閉度が大事です。
内蓋があるゴミ箱やオムツを一つずつ梱包するのが有効的です
「傘袋」もおススメです。
傘袋にオムツを入れて一つずつネジネジしておけば、まとめて捨てることができ経済的です。
防臭袋
医療向け開発から生まれた消臭袋のBOS
サイズもカラーも豊富。
ほかにも「食パンの袋」にも防臭機能が期待できます。
一般的な袋であるポリエチレンよりも、ニオイを通しづらいポリプロピレンで出てきているので、オムツのゴミ袋としても重宝します。
モノタロウ「パンの袋」
消臭スプレーを常備
オムツのゴミ箱のそばに、消臭スプレーを置いて
捨てるたびにシュッとするだけでも効果はあります。
次亜塩素酸スプレーなどは、アンモニア臭を中和してくれます。
清潔に保つ
尿臭の原因は菌の発生によるもの。清潔に保つことも、ニオイ対策の一つです。
何よりご本人もスッキリしますので、日々の生活の中で清潔を心がけましょう。
デリケートゾーンの洗浄
汗をかいて汚れがつくと菌が増殖しやすくなり、時間とともに体臭が発生します。
デリケートゾーンのお手入れは、尿臭を予防するのにも効果的です。
肌は弱酸性なので弱酸性のものを選びましょう。
基本的にはボディソープで洗い、しっかりと洗い流すことが大切です。
ニオイが気になるようでしたら、デリケートゾーン専用の洗浄液を使うのも良いかもしれませんね。
換気
基本的なことですが「換気」はとても大事な要素です。
窓を開けて新鮮な空気を取り入れることで、室内の空気が循環し、こもったニオイを排出できます。
ポイントは部屋を横断するように、入り口と出口を作ることです。
部屋の対角線上の窓を開けたり、出口の窓の方へ扇風機を向けるとより効率的に換気ができます。
ニオイを防ぐちょっとしたコツ
洗うものを最小限に オムツカバー
オムツをしていても漏れてしまう…介助者の頭を悩ませる大きな問題です。
防水シーツをしていてもいつの間にかズレていた…なんて事も。
そんな時に便利なのが「オムツカバー」
履くタイプなので、シーツがズレていたという問題を解決してくれます。
大きなシーツのお洗濯から解放されたい方は、試してみてください。
消臭加工
特に肌着は、素肌に一番近い部分でもありますし、流行もないので長年使いがち。
少しでもニオイ予防するために、消臭機能付きのものを選んでみましょう。
天然繊維
素材でいうと、ポリエステルといった化学繊維よりも、天然繊維の方が比較的ニオイは発生しにくいと言われています。
天然繊維といえば、コットン(綿)・ウール(羊毛)・麻・シルク(絹)
肌触りもいいし通気性が高いので、敏感肌の方にとっても心地よいものです。
食べ物を工夫
尿臭は食べものの影響を受ける事があります。
ビタミンCが豊富な果物や野菜は尿の酸性度を高め、細菌の繁殖を抑えます。
また、クランベリージュースは尿路感染症の予防に役立つとも言われています。
少し意識した食生活をすることで、ニオイの軽減にもつながるかもしれませんね。
まとめ
ニオイはどれだけ丁寧に対処していても防ぐことが難しいものでもあります。
どれだけストレスなく日頃のお世話をするのか、ちょっとした工夫をすることで心も軽くなります。
ぜひ試してみてくださいね。
さて、皆さんはオムツがリサイクルされているのをご存知ですか?
まだ一般的には普及していないようにも思いますが、今後の高齢化社会に伴っても、オムツの問題は大きなものです。こうゆう取り組みがどんどん進んでいくといいなと思います。
アンリーシュ運営メンバーとして活動。
兄と妹、真ん中に13トリソミーの医療的ケア児、葵結(あおい)を育てる3児の母。
医療的ケア児を育てながらお仕事を。在宅で出来る活動にチャレンジ中!!