気切っ子ゆいと君
アンリーシュフレンズのゆいと君に学校のある日のルーティンとお母さんの想いをお話していただきました。
ゆいと君は、この春にピカピカの一年生になりました。
そんなゆいとくんは、1歳半の時に気管切開をしました。
日常的に痰の吸引と吸入が必要です。体調の悪い時には呼吸器を使用しています。
呼吸器は今、離脱する方向で進んでいます。
朝のケア
朝起きたら吸引をします。そして朝は痰が固いので吸入も行います。
食事中も必要に応じて吸引を行います。夜中の吸引は、この1年でしなくて良い日が多くなってきました。
風邪気味の時は3〜4回吸引のために起きますが、調子の良い日は一度もしなくて良い日もあります。
学校でのケア
登校時と寝てしまった時に、バイタルを測ってもらいます。
吸引は痰が固くなるため食後に生食吸入をしてもらいます。必要時には、気管支を広げてあげるためにベネトリンを持参します。
必要に応じてYガーゼの交換をします。
普段は人工鼻をつけています。
ゆいと君は引っ張って取ってしまう癖があり、乾燥してしまったりカニューレが抜けたりなどのトラブルもあります。そのためカニューレバンドを紐タイプにしてみたり、人工鼻カバーを作ってみたりと試行錯誤されています。
カニューレバンドはママさんが自己流で手作りをしています。肌荒れがあったので外側がダブルガーゼ、内側がユニクロのエアリズムの生地で作られてるそうです。
パパさんもお手伝いしてくれる事もあるそう!!
入浴後の首周りのケア
入浴時は以前はバスマットを使用し上に寝かせて行っていましたが、今ではマットがなくてもシャワーで入浴できるようになりました。
入浴後は綿棒で拭いてYガーゼを挟みます。Yガーゼは病院で支給されたものを切って予備を置いています。
母の想い
スピーチバルブの練習を少しずつしていますが、本人が取ってしまいます。時期によっては乾燥が酷くなってしまうので暖かくなったら本格的に始めようと思っています。
ずっと挿管をしていたので声帯などがどこまで傷ついているのかわかりません。スピーチバルブで声がでるのかと言われたらどうなんだろうなというところです。でも声が聞きたいなと思っていますとおっしゃってくださいました。
ゆいと君の可愛い声が聞ける日を私たちも楽しみにしています。
ゆいと君は幼い頃、人工肛門や経管栄養をしていた時期もあったそうです。あの頃はとても大変だったとお話ししてくださいました。
省けるところは省きながら、臨機応変に工夫しながら医療的ケアと向き合ってこられたとのこと。
素晴らしいと思います。
これからのゆいとくんの成長も楽しみですね。
最後にゆいと君のママさんは、「幅広い障がいの種類があってもお互いそれぞれの大変さを知り、話し合えることで心がスッキリできる場所を作りたい」との想いで家族会【ハミング】を運営されておられます。
「一人ではない」と思えることは、とても大切なことだと思うので素敵な取り組みだと思います。
これからもゆいと君と、ゆいと君のご家族を応援しています。