この記事は、アンリーシュパートナーズ様(毎月定額寄付)の提供記事です。
Rumi様 よりご支援をいただき、完成いたしました。
日頃より貴重なご支援を賜りまして、ありがとうございます。
体も大きくなってきたし、
荷物が多いので、ベビーカーではちょっと心配だなぁ
と、思うことありませんか?
そう思い始めたら、バギーを作る時期かもしれません。
でも、
『どこに相談したら良いの?』
『どんな流れで進んでいくの?』
ちょっと不安に思ってる方も多いはず。
今回は、『バギーを作る流れ』や『バギーを作る時のポイント』などをまとめてみました。
目次
バギーとは『子ども用車いす』のこと
バギーとは、病気や障がいにより姿勢の保持が難しかったり、
体の不自由な部分を補うために使用する車椅子のこと。
ネットで「バギー」と検索しても、なかなか欲しい情報がヒットしませんよね……
そんな時は「子ども用車いす」や「障がい児用バギー」などで検索すると
見つける事ができますよ。
バギーはベビーカーと認識されてしまう事も多いため、
一般的に広く知ってもらうため、啓発活動も盛んになってきました。
周りの認識を味方につけ、医療的ケア児たちがお出掛けしやすい環境が作れるといいですね。
バギー製作の流れ
1. 助成制度・お試しは出来るのか。
下記の手帳や認定を受けていると、1割負担で製作できます。
(地域によって異なる場合があります)
また、自費購入も可能です。簡易的なものならネットでも販売していますよ。
身体障害者手帳
身体障害者手帳の取得について
小児慢性特定疾患の受給者証
小児慢性特定疾患受給者証の手続き方法
1割負担とはいえ、大きな額ですよね。
実際に作った方が良いのか、まだベビーカーでも大丈夫なのか……
悩むところだと思います。
実際、お試し出来る機会はあります。
聞いてみたら?
修理期間が終了していたり、その子にあったものではないので不安要素はありますが、
お試ししてみたい時は、周りに声をかけてみましょう。
アンリーシュも出展させていただきました
「子どもの福祉用具展アンダー18 キッズフェスタ」のような福祉用具展で、
色々試してみるのも良いですよね。
2. 医者・PTと相談
まずは、どんなバギーが必要なのか、専門家の意見を聞いてみましょう。
他にも必要な補装具がないか確認し、併せて申請すれば金額もおさえられます。
3. 業者の選定・相談
その病院・療育施設に出入りしている業者さんがいます。
バギーは体に合わせて修正したり、修理することが頻繁にあるので、
すぐに対応してくれるのかなども考慮にいれ、業者を選びましょう。
こんな機能のついたバギーが良いなど情報収集しておけば、柔軟に対応してくれる事もあります。
色んな人のバギーを見ておくと、希望のものが出来上がるかも。
4. 意見書の依頼
助成金の申請には「医師の意見書」というものが必要です。
小児科医が書いたり、整形外科の医師が書いたりと、どの担当医にお願いするかは様々なようです。
5. 業者の見積もり
形や寸法、オプション品などをおおまかに決定します。
6. 役所へ申請
下記のものを用意し、役所へ申請を出します。
・見積書
・身体障害者手帳など
・印鑑
時期を検討するのも良いですね。
7. 製作開始
業者が製作を始めます。
時期を相談し、早めに準備することをオススメします。
8. 仮合わせ
形が出来ると仮合わせになります。
・その子の姿勢に合っているか?
・使い勝手は良いか?
など、細かく確認していきます。
この時に、普段気になってる姿勢などをチェックしておきましょう。
カラー選択を迫られるのも、この時期です。
どんなデザインにするか考えておきましょう。
9. 申請の受理
役所からの申請が下りると、通知が届きます。
あとは商品の完成を待つばかりです。
10. 医師の完成品確認
業者から製品完成の連絡が入ったら、医師の最終確認を受けます。
ここでも医師の診察予約が必要となります。OKが出たら完成です!!
11. 支払い・納品
納品の際、手を挟みそうな危険な箇所はないか、
シートの洗い方、取り扱い方法についても聞いておきましょう。
体に合わない時など調整が必要な時は、すぐに業者に連絡をしましょう。
修理申請にて無料で行ってくれます。(有料の場合もあります。)
ベビーカーを使う
「手帳が取れない」「小さいからまだ困っていはいない」
という時は、ベビーカーを使用すると思います。
ベビーカーの種類もたくさんあります。
呼吸器などの医療機器を乗せて使っている方もいますよ。
過去にまとめたものがありますので、こちらも参考にしてくださいね。
荷物が重いと、ベビーカーの転倒にもつながりますので注意が必要です。
十分に気をつけて使用しましょう。
みんなのこだわりポイント
第一条件は『その子の身体に合っているもの』ですが、
その他、どんな点を重視したのか?
すでに購入した医療的ケア児ママに聞きました!!
下の子もベビーカーを使用している時期だったので、ベビーカーとバギー2台が乗るか心配でしたが、ワゴン車の狭い荷台にもキレイに納まってとても良かったです!!
体験談をもとにリアルな流れをご紹介
【Aさんの場合】
でもバギーの種類や業者も選べたのなら、下調べをして、オプションやカラーもこだわれば良かったなぁと思いました。
【Bさんの場合】
しかし、受診者が多く受け入れが難しいとのことで、バギーだけを作ってもらいました。訓練もそこでしたかったんですけどねぇ。
【Cさんの場合】
だけど、福祉制度の中に子どもの疾患名が登録されていたので1割負担で作る事が出来ました!!
動ける医療的ケア児のお子さんは、手帳の有無など難しい問題もあるようですね……
行政は、意外と他の自治体の例を知りません。
私たち家族が伝えることで、検討してくれることもあります。
色々、情報収集をしてバギーの必要性を訴えてみてくださいね。
まとめ
重度のお子さんは、バギーを作るのが当たり前になっていて、スムーズに作れるようですが、動ける医療的ケア児など制度の狭間で、作れるかどうかの判断が難しいこともあり、誰に相談したら良いのか分からなかったという声も聞きました。
制度のことは、地域や障がいの程度によっても異なります。
相談できる人と連携をしっかり取りましょう。
また、バギーにはいろんな種類があって、形もカラーも様々。
一度作ると、しばらくは使い続けることになります。
子どもさんに合ったお気に入りのバギーを作って、お出かけも楽しみましょう!!
アンリーシュ運営メンバーとして活動。
兄と妹、真ん中に13トリソミーの医療的ケア児、葵結(あおい)を育てる3児の母。
医療的ケア児を育てながらお仕事を。在宅で出来る活動にチャレンジ中!!
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ちょっと試してみたいんだけどなぁ……