医療的ケア児の就学アンケート結果 ②

 

この記事は、アンリーシュパートナーズ様(毎月定額寄付)の提供記事です。
Hinata様よりご支援をいただき、完成いたしました。
日頃より貴重なご支援を賜りまして、ありがとうございます。

 

医療的ケア児の就学アンケート結果 ①はこちら

就園・就学後も続く付き添い

 

ようやく入園・入学にたどり着いても付き添い時間の増加や変化・拘束時間が長くなったなど悩まれている方も多いようです。

今まで療育センターで母子分離、通所や日帰り短期入所も利用していたので

、付き添いながらも母の自由時間がありました。

現在は自家用車送迎・教室内待機のため、四六時中子どもに付き添っており、ほとんど自分の時間が持てません

夫も在宅勤務期間が明けて出勤するようになったため、障害児の付き添いときょうだいの子育て、

家事をワンオペでこなすこととなり、睡眠時間を削ってやりくりしています。

 

毎回登校の時に送迎と付き添いがあるので、仕事辞めました

 

保育園より時間やマニュアルの縛りがきつくなった。 仕事の時間をずらしたり転職した

 

就学すると毎日の送迎や付き添いは大変なことも多いですが、

子どもにとって家族以外の人と繋がる大切な時間だと皆さん感じているようです。

 

通学方法

 

その子によって学校に通う頻度はさまざまですが、医療的ケアの種類によって

通学バスに乗れないお子さんも多く、自家用車での送迎が多いようです。

地域差もあり、情報交換をする場もあまりないようです。

 

 

付き添いの状況

 

入学当初は下校まで付き添っていたけれど、徐々に付き添いする時間を減らしていったという方が多く、

また付き添いする場所は地域の小学校では子どもの教室・支援学校では専門の待合室で待機しているという回答が多くありました。

医療的ケア児支援法の成立により、看護師配置や医療的ケア児の受け入れが進むようになりましたが、

付き添いの状態や環境は整っているとは言えない状況の学校が多いようです。

 

アンリーシュ運営メンバーの就学事例

 

岡田
毎日登下校は母が付き添います。登校後は教室で担任の先生・保健室の先生とバイタルチェックをおこないます。

入学当初は1ヵ月間教室の後ろで本を読んだりしながら下校時間まで過ごしていました。

現在は新学年の始まり3週間、お昼のケアが必要な時間だけ通っています。

それ以外は、お昼の時間に訪問看護さんが学校でバイタルチェックや栄養注入をしてくれます。

1年を通じて、緊急時は母に連絡がくるため日中は駆けつけられる距離しか行動ができません。

 

入学前は呼吸状態が悪く付き添いをお願いされていました。

最初は体調を崩しあまり学校に行けてなかったので、2年生までは教室で授業を見ていました。

授業を見られたり、先生とお話がたくさんできた事はとても貴重な体験でした。

送迎もあり14時には終わるので、保護者控え室にいた方がラクなので、今も待機しています。

待機しながら自分のやりたいことが出来ているので、この選択肢も悪くないと思っています。

 

 

舛井
入学前に「なるべく付き添いは最小限にしたい!」

と何度も看護師さん・担任の先生との打ち合わせに本人を連れて学校へ行き、本人の状態や様子を見てもらっていました。

入学してからは、1週間ほど昼過ぎまで付き添いをし、私も本人の横で一緒に授業を楽しみました。

今は、登下校は自家用車。登校後は保健室にでバイタルチェックをおこない、

酸素の値に問題がなければ、私は帰宅してOKと言う状態です。

 

アンリーシュ運営メンバー子どもたちが出演している動画はこちら

 

 

 

医療的ケア児就学事例集配布

 

クラファンでご購入頂いた方には、12月末にまずはPDFの形で事例集をお届けいたします。

今回は東京都3自治体の受け入れ事例をインタビュー・掲載しております。

具体的な就学までのステップが図で示してあったり、学校で使われいる資料のテンプレートが掲載されていたりと皆さんにとって、とても参考になっているかと思います。

 

完成まであと少し!関係者一同誠心誠意取り組んでおりますので、温かく見守って頂けると幸いです。

 

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