このコーナーはアンリーシュフレンズ(YouTubeアンリーシュ日記に登場してくれた医療的ケア児たち)を紹介していくコーナーです。
アンリーシュフレンズのりょうちゃんに弟が誕生しました!今日は2人目の出産についてママの想いや、具体的に準備したことなどをご紹介します。
目次
「りょうちゃんをお兄ちゃんにしてあげたい!」二人目出産への気持ち
1人目のりょうちゃんの妊娠時は、産前から異常が分かっていました。思い描いていたマタニティーライフとは違い、不安でいっぱいの中入院生活を過ごしました。
りょうちゃんが生まれ、子育てをしながら段々と時間にも余裕が出てきて、「りょうちゃんをお兄ちゃんにしてあげたいなぁ、2人目がほしいなぁ」と思うようになりました。
しかし、なかなか2人目を授かることができませんでした。
りょうちゃんの後に一度流産も経験し、その時は悲しみでいっぱいでした。改めて命を授かる難しさと奇跡を感じました。
次男くんの妊娠が分かった時にはとても嬉しかったです。
ですが同時に、検診の度に「羊水が多いね」や「頭が大きいね」、次の検診では「腸管が目立つね」、また次の検診では「胸腺が目立つね」など…次から次に気になることが起こりました。
コロナの影響で、検診時のエコーも夫と一緒に見ることができません。私が1人で結果を聞いてはネットで調べ、悪い方に考えがちになっていきました。
無事に健康に産んであげれるだろうかと不安だったその時、私にお腹の中から「大丈夫、元気だよ」と語るように次男くんは胎動を感じさせてくれました。
不安はありながらも、家族が増える楽しみやワクワクを感じることができたのです。
出産に向けてショートステイなどを準備
私の場合、りょうちゃんの定期受診日(月に1回)に合わせて妊婦健診をしてもらっていました。
産婦人科の先生は、りょうちゃんの出産時の主治医でもあります。なので、医療的ケアが必要なりょうちゃんのお世話をしながら健診を受ける大変さを理解してくださっていました。
夫と共にりょうちゃんを受診に連れていき、途中、私も健診を受ける感じでした。健診に合わせてりょうちゃんを預ける必要がなく、ものすごく助かりました。
出産への準備を進めながら、もし切迫や陣痛などで予定外の入院になったら、りょうちゃんのお世話を誰がするのか?と考えるようになりました。
やはりお願いするならショートステイです。
今まで日中デイには通っていましたが、ショートステイを利用したことはありませんでした。しかし妊娠・出産となると、いつ何が起こるかわからないものです。
りょうちゃんのため、私たちのため、お腹の赤ちゃんのためにショートステイを考えることにしました。
施設見学に行き契約をしました。出産時期に安心して預けられるように、まずは練習として、計画的に一泊二日のショートステイを2回利用しました。
りょうちゃんの日頃の発作状況や必要な医療的ケアなど、1日の生活をスタッフさんに知ってもらいたい、またりょうちゃんも新しい環境での生活に慣れてほしいと思ったからです。
また、私たち親もりょうちゃんと離れて安心して預けたいとの思いがありました。
預ける際に、発作状況の動画の共有や、1日のタイムスケジュール・ケア内容を紙に書いて渡しました。
当日はこまめにスタッフさんがりょうちゃんの様子を連絡してくださり、私たちも安心できました。初めは緊張していた様子のりょうちゃんも、段々と慣れてくれたようです。
スタッフさんもりょうちゃんと過ごす時間を重ねることで、より状態やケアを知ってくださいました。
医療的ケアの機器と共に実家に帰り出産準備。地域支援の調整も
妊娠36週目くらいの時に、りょうちゃんを連れて実家に帰りました。
夫の仕事は夜勤もあり、もしも夜間私やりょうちゃんの体調が変化した時、実家の方が病院への距離が近く、両親の力を借りられると考えたからです。
りょうちゃんが生活するために必要な医療物品も持っていき、りょうちゃんは普段ベビーベッドで過ごしているので、実家にもベビーベッドを準備しました。
また、りょうちゃんが継続して訪問看護や訪問リハビリ、児童発達支援を受けられるように地域支援の調整をしました。
訪問看護は、実家の近くで以前(2年前に数回)利用したことがあるステーションに連絡して、数回利用しました。
デイサービスは週に2回利用し、訪問リハビリと、居宅訪問型児童発達支援も実家で受けられるように調整できました。
無事出産!夫に育児休暇をとってもらう
こうして準備をしたおかげで、私の予定入院に合わせてりょうちゃんはショートステイを利用。無事出産することが出来ました。
帝王切開のため予定入院ではありましたが、担当の小児科の先生が「もし緊急入院になった場合、ショートステイの受け入れが難しければ小児科でりょうちゃんを受け入れるようにします」と言ってくださっていました。
本来ならば病気での入院ではないので難しいはずなのに、理解ある言葉に嬉しく、安心できました。
産後は、りょうちゃんを抱えたり体に負担がかかるため、夫に1ヶ月育児休暇をとってもらいました。2人で協力してりょうちゃんのケアと次男くんのお世話をしました。
実家から自宅に帰り、料理や洗濯などの家事・子育てでバタバタした生活ですが、家族4人での生活に幸せを感じています。
妊娠中や産後大変だったこと
妊娠後期になると、おなかがでてきて、りょうちゃんのケア(特に入浴)が大変でした。また、抱っこも普段よりできず、本当はもっとリハビリもしてあげたいけどできないもどかしさがありました。
さらに、りょうちゃんが体調を崩して入院した時の付き添いがいつも以上に大変でした。食事も生活環境も限られており、簡易ベットに横になってもぐっすり休めず、疲労がたまりました。
産後は、りょうちゃんが体調を崩して入院となり、夫が付き添いをしました。次男くんのお世話をしながらりょうちゃんの事が心配で、私自身が体調を崩してしまいました。
やはり、睡眠・休息は大事だなと感じますが、なかなか難しいものです。次男くんは上手くおっぱいを吸えないため、2~3時間おきに搾乳して母乳をあげています。
その間にもりょうちゃんの注入や排痰ケア、リハビリなどがあるため、2人の育児の大変さを感じています。
大変だけど、でもやっぱり可愛い
忙しく大変な日々ですが、りょうちゃんと次男くんが一緒に過ごせることに幸せを感じます。
次男くんには、りょうちゃんのありのままの姿を見てもらいたい。
頑張って病気と闘いながら生きていることを知ってもらいたい。いずれ分かる日がきた時は、きっと自慢の兄だと思えると思っています。
りょうちゃんにも、弟の存在を身近で感じて楽しんでほしいです。りょうちゃんの反応に少しでも変化がみられたら嬉しいなと思います。
二人の育児はまったく違い、戸惑いながらも楽しいです。
寝不足できついときもあり気持ちの余裕がなくなるときもありますが、子供たちの可愛い姿に癒されています。
りょうちゃんのYouTube動画はこちら↓
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