アンリーシュは2019年3月6日、NPO申請を行いました。
NPO法人の設立には、①都道府県に申請をし承認を得てから、②法務局に登記するという2段階の手続きが必要になります。
申請から登記完了までおよそ3か月かかります。
今回はその申請前の手続き方法についてご説明いたします。
社会課題を解決しよう!と決めた社会起業家の方々が、NPO法人の申請の仕方の参考になれば嬉しいです。

目次
申請前に知っておきたいこと
簡単?自分でもできる?
筆者はこれまで株式会社、合同会社の設立、個人事業主の開業届けなどの手続きを行った経験があります。それらと比較するとNPO法人の申請は少し複雑です。書類も多く、準備するものもたくさんありますので、余裕を持って取り組むことをお勧めします。
多くのNPO団体は創業者たちが自分で申請手続きをやるようですが、中には専門家に依頼してやってもらう人もいます。設立に関わる専門家は司法書士さんです。
費用はかかる?
NPOの申請から認証を受けるまで、登録費用などはかかりません。0円で申請できます。
ちなみに、株式会社は設立するのに20−30万円、合同会社は設立するのに、10−15万円かかります。
NPOはそこと比べるとお得です。
どこに提出する?

東京都庁(西新宿にあります)
NPOの申請は各都道府県庁に提出します。東京都の場合は都庁です。
東京都生活文化局に提出します。
*法務局ではないのでお間違えのなきよう
どれくらいの期間がかかる?
NPOは申請から認証されるまでに3ヶ月ほどかかります。(長すぎます!)
株式会社や合同会社は10日〜2週間ほどで設立が完了するのに、NPOは3ヶ月もかかります。
必要な申請書類について
申請書類も豊富です。約10種類の書類と役員の住民票などが必要です。
書類には署名・捺印が必要なものもありますので余裕を持って準備しておきましょう。
必要書類はこちらからダウンロードできます。(記入例もあるのでわかりやすいですよ)
http://www.seikatubunka.metro.tokyo.jp/houjin/npo_houjin/establishment/0000001151.html
*東京以外の各都道府県は県庁のHPをご覧ください。
誰かに聞きたい・相談したいときは!?
申請前に相談会や書類チェックをしてくれます。
事前に予約して説明会に参加するのもいいと思います。
http://www.seikatubunka.metro.tokyo.jp/houjin/npo_houjin/orientation/
申請前に苦労した点
申請する際に一番苦労したのは、「定款」の作成です。
定款というのは会社のルールのようなものです。
NPOの定款は非常に重要視されていて、定款にない事業を行うことはできませんし、法律で定められた文言を間違えずに書く部分も出てきます。
なので、10種類ほどある申請書類の中で、定款はまず最初に作っていくと良いと思います。
定款の作り方は、ガイドブックがあるのでそれを元に考えていくのが良いでしょう。
http://www.seikatubunka.metro.tokyo.jp/houjin/npo_houjin/documents/
申請に行く
書類を準備して都庁に提出にいくと、担当者さんが詳しく書類をチェックしてくれます。場所は都庁の生活文化局です。

入館するには来場者申請を記入し提出します。
- 一時通行証を受け取ります
- すぐ近くに入館入り口があります

19階に生活文化局があります。受付で「NPO申請に来た」と告げると対応してくれます。
手続きは正確にかつ迅速に終わらせたいですね。参考になれば嬉しいです!