医療的ケアがありながらもパラ陸上で活躍!

今回お話をうかがったのは、パラ陸上短距離選手の中田雅貴さんです。

中田さんは現在、就労移行支援に通所されながら就職活動をされる一方でパラ陸上短距離選手としてご活躍されています。

プロフィール

お名前:お名前:中田 雅貴さん

年齢::20歳

病名先天性多発性関節拘縮症気管支肺異形成症・気管喉頭軟化症・先天性内反足軽度知的障がい

医療的ケア気管切開胃ろう

SNS:Twitterインスタグラム

趣味:スポーツをすること

特技:ピアノ演奏

中田さん写真

パラ陸上を始めたきっかけ・どこで知ったか

高校は、肢体不自由の特別支援学校に県内で初めて、寄宿舎に受け入れてもらって通っていた中田さん。

そんな高校生の時に、当時の担任の先生に「陸上をやってみないか」と勧められて陸上を始めました。

お兄さん2人がサッカーをしているのでそこから運動が好きになり走る事にも興味が湧いてきたそうです。

パラ陸上を知ったきっかけは、埼玉県の障がい者スポーツ大会で知り合った選手に話をうかがって、初めてパラ陸上という競技を知りました。

中田さん

 

陸上をする上で気をつけていること

 

気をつけていること
先天性内反足があるので転ばないように細心の注意をしながら走っています。

気管切開をしているので健常な方より呼吸が速い分走る前には必ず深呼吸をしたりしながら呼吸のコントロールを行なっています。

先天性多発性関節拘縮は動かないと関節が固まってしまう病気なので日々のストレッチが欠かせません。

短距離走は10〜12秒で終わる競技なのでいかに速く走れるのか考えながら筋肉トレーニングをしている時間が一番楽しいです。新しい発見を見つけられるのも魅力だと感じます!とおっしゃっていました。

ピアノも特技

陸上以外にも小学校の先生に勧められて始めたピアノを休日に弾いたりされています。

中田さんピアノ

YouTubeなどで初見で曲を弾いてみたりすることも好きだそうです。「ピアノは色々な表現ができるので楽しいです。」と中田さん。

将来の夢

2019年と2021年に全国大会(全スポ)代表に選ばれましたが、自然災害の影響やコロナウイルスの影響で大会自体が中止となり出場する事ができませんでした。
今年、来年には全国大会に出場して実績を残したいです。
また、陸上以外にも水泳で100m泳いだりと色々な事にチャレンジしてみたいと思ってます。
『医療的ケアがあっても楽しくスポーツができる!』自分の挑戦が誰かの希望となればいいなと思っています。と教えて下さいました。

医療的ケア児に伝えたいこと

夢は大きく持ってほしい!
そしてやりたい事はとことんチャレンジしてほしい!
今まで入退院を繰り返してきた中田さんは、辛かった事も多く経験していて健常な人と同じくできる事を増やしていって自分のものにしてほしいと思っていますと伝えて下さいました。

医療的ケア児家族に伝えたいこと

障害の有無に関わらず子育ては大変なものだと思います。
医療的ケアが必要なお子さんは特に手がかかる事も理解できます。

ひとりで悩まず誰かに相談する事(関係機関をつくること)
子どもが持っている力(可能性)は高い

お子さんにこんな事をさせてあげたい!と思うことや、お子さんがこんな事をやってみたい!と思うことはたくさんチャレンジしてみて下さい。

私の親は『やりたい事はとことんやりなさい』と言ってくれたおかげでやれる事が増えたと思いますと伝えて下さいました。

最後に

中田さんの色々な事にチャレンジされる姿や何事にも前向きにチャレンジされる姿は、本当に素敵ですね!

この記事がひとりでも多くの医療的ケア児やご家族に届き、中田さんの挑戦が皆様の希望となりますように。
今回は貴重なお時間インタビュー頂きありがとうございました。

これからも中田さんのご活躍を応援しています。

中田さんインタビュー

 

 

この記事が参考になったら、以下のボタンよりシェアをお願いします