ママのお名前:江田純子さん
お子さんのお名前:江田 菜々実ちゃん
年齢:3歳
病名:16番染色体部分トリソミー
医療的ケア:経鼻経管栄養、吸引、酸素
お子さんの病気について
ー今日はインタビューよろしくお願いします!はじめに菜々実ちゃんの病気について簡単に教えて頂けますか?
病気についてわかった時
―菜々実ちゃんの病気について、告知があったのはいつ頃ですか?
近所の産婦人科クリニックのエコーで胎児腹水が認められたため提携の病院を紹介され、そこでほとんど説明がないまま羊水検査を受けました。
そして、染色体異常がわかりました。
―分かった時はどんなお気持ちでしたか?
染色体異常についてインターネットで一度調べましたが、よく分からなかったためそれ以上は調べませんでした。
当時の主治医もこの染色体異常についてはデータなくよくわからないと言っていて、私ももしかしたら普通に生まれてきて生活できるのではないかと思いながら出産まで過ごしました。
ーご家族の反応はどんな風でしたか?
夫は私以上に色々と調べたりしていました。お互いの両親には心配をかけたくないという気持ちから、詳しくは伝えませんでした。
染色体異常のことは出産後に伝えましたが、拒絶反応のようなものはなく、お互いの初孫ということもあってかずっと変わらずとても可愛がってくれています。
出産~入院生活
ー出産時は何グラムくらいで産まれてきたのですか?
― 産まれた時はどんなお気持ちでしたか?
ーその後は長く入院されてたのですか?
退院直前に先生から、「お母さん、多分お子さん普通の保育園には入れないから仕事辞めなきゃいけないよ」とか言われて、びっくりした事を覚えています。
ー退院時はどんな医療的ケアで退院したのですか?
ーお話を聞いてると、すごく明るく話してくださいますが、当時は不安などもあったのでしょうか?
家に一人でいることが怖くて、後一刻も早く菜々実に会いたくて、何かあったらどうしようって毎日毎日心配でした。
とにかく毎日病院に行って、菜々実の隣に座ってました。
毎日病院に行って夕方帰るんですけど、 不安が強くて一人で帰られなくて、夫に迎えに来てもらって一緒に帰ってたりしていました。
ー先が見えなくて不安な気持ちになりますよね。
でも退院直前に家の近くの川を見ながら「この子を守れるのは私しかいない」ってぶつぶつ呟いて決意しました。
ーそういう事を相談できる人は近くにいましたか?
周りの人には深くは話せず、 主人とずっと話していました。
退院~在宅生活
ーそうやって不安を抱えて退院して来て、最初在宅生活はいかがでしたか?
ーその孤独な気持ちが和らいだきっかけなどはありましたか?
それから菜々実を通じた繋がりが少しずつできて、今は同じような家族何組かで集まって、誕生日パーティをしたり、楽しく生活しています。
現在の生活
ー今はどんなサービスを受けていますか?
後、訪問リハビリが週1入っています。
ーどんな事をお願いしていますか?
その後、吸引や注入などをしてもらっています。
ー 1日の医療的ケアのスケジュールや流れを教えてもらえますか?
それから不定期で吸入と酸素を行うこともあります。
保育園は7時半にお迎えバスが来て、16時半くらいに帰って来ます。
ー今後の菜々実ちゃんの教育や保育に関して考えていることはありますか?
また、医ケア児を預かってくれる放課後等デイサービスがもっと増えることを期待しています。
就労・お仕事に関して
ー菜々実ちゃんが産まれて、就労や労働環境を調整したり、仕事への価値観が変わったことがありますか?
でも菜々実を育てる中で、家族と一緒の時間を大切にしたい気持ちが大きくなりました。
今は育児休業中ですが、復職後はもう少し家庭と両立できる部署に移動することなどを考えています。
ーお仕事と育児の両立で不安に感じていることはありますか?
メッセージ
ー最後に出産前や出産直後の医療的ケア児の家族に向けてメッセージをお願いします。
でも、子供を通じてたくさんの素敵な出会いがありその方々のサポートもあり、今は家族で楽しく生活できています。
また、私自身が子供にとても成長させてもらっていると感じています。
これからの生活で悩んだり不安なこともたくさんあると思いますが、誰かが必ずサポートしてくれますので、心配せずに出産・育児を楽しんでいただけると嬉しいです。
合併症として、てんかん、ぜんそく、口蓋裂、難聴、嚥下障害などがあります。
現在座位はとれず、知的発達の遅れもあります。