医療的ケア児 が普通小学校に通うには乗り越えなければいけない課題山積である。
アンリーシュ代表の金澤が、娘さんの就学実現に向けて活動を続けている。
前回に続いて活動記録(体験談)をインタビュー形式でお届けします。
教育委員会と初めての面会
そして、
それがダメだったら特別支援学校に母子分離で通いたい
それもダメだったら引っ越します
と伝えました。
でも今回の面会は「娘の状態を確認するのが目的」とのことだったので、状態確認以上の明言は避けますとのことでした。
割と(面会の)初っ端に言われました。(苦笑)
先方は二人で面会に来られ、90分ほど話しました。
90分の間にはリハビリの先生にも同席してもらって、娘の状態を教育委員会の人に伝えてもらうなどもしました。
今回の相談員さんは医療的ケアについてあまり詳しくない方達でした。90分のうち60分ほどは「医療的ケア児とは?」「医療的ケアの種類」などの説明でしたね。そもそもうちの娘がなぜ付き添い対象になる理由から説明する必要があり、期待していたほど前進はしませんでした。ただし話していくと理解してもらうことはできた。頭ごなしに無理だということではなかったですが・・・。
話が核心に迫ると、「中央区で医療的ケア児が普通小学校に通う事例はない」と言われました。前例がないことをどうやったら解決できるか?という話をしたんですが・・・
お母さんの気持ちはよくわかりますとは言われたけれど・・・でも具体的にこんなアクションをしようと話にはならなかったです。
はい、もう一度7月に教育委員会と面会することになっています。
次回は医療的ケアに詳しい担当の方を同席していただくことになりました。一方で私が個人的に小学校に掛け合っているのは継続していくと伝えています。
教育委員会も、医療的ケア児を普通小学校に受け入れたことがないから、動き方がわからないような感じでした。なので私が動いていった方が早いし、具体的に話を進めることができるかも。
今回私が出した要望を実現するためには、娘のために小学校に看護師を配置しなければならない。
けれど、それを小学校で決めることはできないんです。それは教育委員会が決めること。だから教育委員会と話さなければいけないんですよね。区が看護師さんを雇うための予算を取るのは教育委員会だから。
そこだけでもかなりハードルが高いのですが、仮に看護師の予算を取ることができたとしても、次に受け入れてくれる小学校があるかどうか。そして仮に受け入れてくれる学校があったとしても、来てくれる看護師さんがいるかどうかという問題があります。
まとめ:医療的ケア児が母子分離で普通小学校に通うまでの課題解決ステップ
①地域の教育委員会から付き添い看護師の費用を予算化してもらう
②看護師付き添いの医療的ケア児の就学を受け入れる小学校を見つける
③付き添いする看護師を見つける
この3つが必要だ。
どれも難易度が高い問題だが、まずは教育委員会が予算を出してくれることを決定しないと前に進まない。
今回の面会で、なぜ「医療的ケア児」にあまり詳しくない担当者が出てきたのか不明だが、次の面会ではしっかり話し合える担当者(相談員)と話し合い、前進することを願う。
来年4月まで残された時間は限られている。
続く