この記事は、アンリーシュパートナーズ様(毎月定額寄付)の提供記事です。
みっちゃんママ様 よりご支援をいただき、完成いたしました。
日頃より貴重なご支援を賜りまして、ありがとうございます。
今年の夏は各地で災害級の雨が多かったですね。
私の住んでいる地域でも、急に大雨が降り
突然、電気が消えました。
防災の備えはしていたので、『大丈夫!』と思っていましたが
さすがに焦りました……
何もかも電気や通信に頼ってる現状。
これらのライフラインが途絶えたら……
本当に大丈夫なのか そんな危機意識に襲われました。
「今、電気が止まってしまったら…」
「今、災害に巻き込まれたら…」
あなたは大丈夫ですか?
目次
これさえメモっておけば、大丈夫!
注入の滴下目安
経管栄養を注入ポンプで行ってる方もいると思います。
もし停電して、注入ポンプが使えなくなったら……
注入ポンプを使用できない場合の
自然滴下の方法や目安を確認しておきましょう。
・経管栄養のルートでは、15滴で1ml
・点滴のルートでは、20敵で1ml
・マイクロドロップ・小児用輸液セットでは、60滴で1ml
ぐらいの目安です。
1分当たりの滴下数は
【 総注入量×1ml当たりの滴下数÷時間(分)】
つまり
・経管栄養のルートを使用
・200mlの栄養を2時間で注入
の場合、
200×15÷120(2時間)=25
1分間に25滴落とせば良いので、
25÷60(秒)=0.416
1秒に0.4滴なので、
およそ2秒に1滴という計算になりますね。
それぞれのお子さんに合った注入スピードを覚えておきましょう。
酸素ボンベ残量表
酸素ボンベを使用していて、
「あとどのくらいで無くなるだろう……」と不安に思い、
メモリをずっと見ている…なんてことはありませんか?
この表さえあれば、酸素量の目安が分かります。
ぜひ印刷して、ボンベのバッグに入れておいてくださいね。
(↓表をクリックするとダウンロード出来ます)
緊急連絡先名簿リスト
ケータイの充電が無くなりそう……
連絡を取りたい、電話番号どこに書いてたっけ?など
いざという時、連絡先を探してバタバタ慌ててしまうことありますよね。
『電話番号は全てケータイにお任せ』
そんな時代です。
連絡先リストを手帳やメモにまとめておくと良いでしょう。
私はこれ1枚で全ての連絡先が確認できるリストを
作っています。
アンリーシュオリジナル「連絡先一覧表」も作ってみましたので
良かったらダウンロードして使ってみてくださいね。
防災無線を聞く方法
災害時、自分の住んでいる地域がどうゆう状況なのか、
TVやラジオでは細かく伝わってこないものです。
それを知ることが出来るのは、
地域の情報を流す防災無線。
でもこれって意外と聞き取りづらくないですか?
雨が降っていたり、風の向きによっては
全く聞こえないことも。
防災無線って電話で聞けるの知ってました?
いざという時、電話番号を知っていると
少しでも情報を入手できるかもしれません。
お住まいの自治体に
確認してみてくださいね。
災害経験者に聞いた!これがあって助かった
停電しても消えない電球
停電になって顔色が分からない不安……
懐中電灯やランタンなど、非常用電気はあるが
いざその灯りの中で過ごしてみると
いつもと違う明るさに、安心感は得られにくいと思います。
そんな時にオススメの商品が
「停電しても消えない電球 いつでもランプ tsuita」
バッテリー内蔵型のLED電球で、
停電しても灯りが確保できる!!
最大6時間は明るさが確保されます。
普段からお部屋の電球として使えるので
一石二鳥。
家の電気一つだけでも、変えてみるのも良いかもですね。
抱っこ紐(担架)
抱っこ紐があれば
大きなお子さんでも移動が安全に行えます。
うちの娘は23kg。
ちょっとの距離なら良いのですが、
私も抱えるのに一苦労です。
避難するときに、
階段があったとしたら…
足場が悪かったら…
そう思い、我が家は
「らくちんだっこ(1人介助タイプ)」を
購入しました。
1人でも抱っこ出来るし、
四方に持ち手がついてるので、
担架としても使えて、とても便利です。
災害時だけではなく、
訪問看護さんがお風呂に入れる時、
安全に移動するために使用しています。
日常使いも出来ますし、
私の自治体では日常生活用具給付事業として
補助も出ましたので、お安く購入することができました。
備えていて損のないものです。
ニトリのNクール 冷寒接触商品
この夏、突然の大雨で長時間の停電!!
ということがありましたね。
暑い中、電気が使えないというのは
体温調節の難しいお子さんにとっては
とても危険な状態です。
そんな時、役に立ったというのが
「ニトリのNクール 冷寒接触商品」です。
冷寒接触商品には、さまざまなものが出ています。
「冷たさを感じることができて
なんとか暑さをしのげた!!」
と効果的であったようです。
春夏秋冬、季節に関係なく災害は起こります。
暑さ対策、寒さ対策グッズも必須ですね。
圧縮袋にオムツ
うちの子のオムツはリフレの
「簡単テープ止めタイプ 横モレ防止 SSサイズ」
これが結構大きいんです。
防災用のカバンに入れるとそれだけでいっぱいです。
そんな時に重宝するのが「圧縮袋」
100円均一に「オムツの圧縮袋』というものが
売っていました。
実際にどのくらい小さくなるのか
試してみました。
SSサイズのオムツ4枚分が、半分に。
100円の圧縮袋は、袋のサイズ自体が小さかったので
4枚が限界でしたが、
丸めるだけで空気が抜けるので
とても簡単でした。
お出かけ時にも使えるアイテムですね。
災害時、実際に不足していものはコレだ!!
シリンジや注入ボトル
災害で問題となる一つが、断水です。
水が使えないというのは、衛生面でも栄養面でも死活問題です。
実際に、「水がなくてシリンジや注入ボトルが洗えない!」
という事態が起こったそうです。
シリンジや注入ボトルは、ただでさえ医療物品として数が限られているもの。
むやみやたらに使い捨てる訳にもいきません。
ここでは「ジップロック」で注入物品を消毒する方法を紹介します。
ボトルなど注入物品一式が入るジップロックと
タブレット型の消毒薬(ミルトンなど)があれば、
最低限の水で消毒ができます。
すぐに持ち出さないといけないという場合には
使い捨ての注入パックもあります。
避難用バッグに1つ入れておくのも良いですね。
中間サイズのオムツ
支援物資として小児用オムツは多く届きますが、
特殊なサイズでもある中間サイズのオムツは
災害時、特に手に入りづらいようです。
「簡単テープ止めタイプ 横モレ防止 SSサイズ」
「GOONのスーパーBIG テープ止めタイプ」
など、日頃からストックしておくのはもちろん、
いざという時のために、入手先を探しておきましょう。
栄養剤・ミキサー食
食事が変わることで、
胃腸の調子や排便のリズムが
変わってしまう事、ありますよね。
なるべくいつもと同じ食事が用意できる手段を
確保しておくのは大切です。
しかし、いざ栄養剤を運ぶとなると、とても重たい。
そんな時に活躍するのがキャリーカートです。
運動会やキャンプなどでも使えるので、持ってるご家庭も
多いのではないでしょうか?
災害時は道路環境も保障されるものではないので
どこまで使えるかは分かりませんが
一台あると便利だと思いますよ。
一度はやってみよう!車中避難
災害経験者から多く聞かれた体験談は、「車中泊」
特に地震の時は、
「家の中がぐちゃぐちゃで足の踏み場もない」
「怖くて家にいられない」
と、皆さん一度は車に避難しているようです。
医療機器を備えた状態で果たして
車中泊が出来るのだろうか…
うちの場合ですと家族5人、呼吸器・モニター、ゴロゴロ動き回る娘と
どうやって車で過ごせば良いのか……とても不安になりました。
一度、車の中で過ごしてみるのも
防災対策として有効です!
Youtube「アンリーシュ日記」では
「おむつ替えのスペースを確保する」
「電気をつけている」
など、車で過ごす工夫も紹介していますので
ぜひご覧ください。
まとめ
場所や人を問わず降りかかる災害。
私は災害を体験した事がないので、
想像の中でしか備えをすることが出来ませんでした。
実際に被害に遭われた方はどうだったのか……
そこが知りたくて、この記事を書きました。
体験談では
とても怖い想いをされたようですが、
周りの方に支えれ
避難場所や医療物資、
医療従事者や福祉従事者からの手助けを
比較的スムーズに受けることが出来たと
書かれていました。
それを見て少しホッとした自分もいますが、
やはり自助の備えは大事。
過去の貴重な体験を参考に、
自分が出来ることを少しでもやっていきたいと思いました。
皆さんも今一度、防災について見直してみませんか?
参考資料:
「熊本地震における在宅人工呼吸療法療養者の避難状況と支援のあり方の検討」日本重心身障障害学会誌第43巻3号
みんなでできる 医療的ケア児サポートBOOK 著者代表 冨田直
アンリーシュ運営メンバーとして活動。
兄と妹、真ん中に13トリソミーの医療的ケア児、葵結(あおい)を育てる3児の母。
医療的ケア児を育てながらお仕事を。在宅で出来る活動にチャレンジ中!!