医療的ケア児の家族に笑顔を届けるクリスマス会【イベントレポート】

NPO法人アンリーシュでは、2022年9月、株式会社Yogiboからの協賛で、Yogibo Room Shoes30足を重度心身障害者施設 「ここね」に寄贈いたしました。

11月12日(土)ここねさん主催のクリスマス☆ファミリーコンサートが小松川さくらホールで開催され、100名以上の医療的ケア児家族がご参加されました。

その会場で、Yogibo Room Shoesの寄贈についてもご紹介いただきました。

クリスマス会の様子をお届けすると共に、医療的ケア児※家族のお出かけに関する困りごとについて紹介させていただきます。

※医療的ケア児:人工呼吸器や胃ろうなどを使用し、痰の吸引や経管栄養などの医療的ケアが日常的に必要な子どもたちのこと。

そんなご家族が、楽しく参加できるクリスマスイベントに潜入してきました!
本日は潜入レポを通して、医療的ケア児家族の外出に関するお困りごとについてご紹介していきます。

ここねさんのクリスマス会に潜入

医療的ケアを必要とする重度心身障害児の通所施設「ここね」は、東京都に4事業所を構え1事業所25名弱の登録者数。放課後等デイサービスは、47名の登録者数。定員は5名です。

ここねさんは、母子分離の通所スタイルで、子どもたちが施設で過ごしている間に、両親が自分の時間をつくれたり、きょうだい児と過ごす時間をつくれたりと、医療的ケア児のご家族にとっても必要不可欠な場所になっています。

Yogibo Room Shoes

いつもスタッフ・利用者ご家族の皆さまの笑顔で溢れているここねさん。

毎年クリスマスの時期には、きれいな歌声や様々な楽器の生演奏を楽しむクリスマス☆ファミリーコンサート「ここねっと」を開催しています。

今年は11月12日(土)に小松川さくらホールで開催され130名以上の医療的ケア児家族がご参加されました。

医療的ケア児ご家族の外出に関する課題

医療機器を使いながら生活する子どもたちは、外出が難しい現状があります。

例えば…

ママ
大量の医療機器をどうやって運べばいいんだろう?
ママ
もしお出かけした先で体調不良になったら?

そんな不安の声を日々頂く中で、アンリーシュはお出かけに関する情報をいくつも発信してきました。

【在宅酸素を使いながらお出かけ!】私が準備しているもの、工夫、注意点まとめ

【体験談】私の福祉車両購入エピソード!【難病の息子をバギーのまま乗せてお出かけ】

医療的ケアが必要でも安心して移動が可能/参加できるイベントがあるということが、ご家族にとって大きな希望になります。

今回はそんな普段お出かけが難しいご家族にとって、とても貴重で楽しみな機会になったことが、ご家族の笑顔から伝わってきました。

ご家族の笑顔が光るクリスマス会

クリスマス会ではプロの方による演奏会から始まり、親子で楽しめるクリスマスメドレー♪

お子さんが指揮者になって演奏に参加できる時間など、様々なプログラムが展開されていました。

広々としたスペースに家族でゆったりと座りながら、ご兄弟児は元気に走り回ったり、少し疲れたおじいちゃんが横になって休憩したりと

医療的ケアに関わらず、どんな方でも過ごしやすい空間が用意されていました。

そんな中で、全員でステージに注目しながら音楽に浸る時間は、コロナ禍ではなかなか味わえないリアルな一体感でした。

Yogibo Room Shoesをご家族に体験して頂きました

ロビーには、寄贈したYogibo Room Shoesが並べられていました。

ご家族が「あっこれ買おうか迷ってたやつ!」と言って手に取られていたり、
可愛いねなど話題の中心になったり…たくさんの注目を集めていました!

ここね代表の森さんと

実際に施設で使用しているスタッフの方に聞いてみると

とても温かくて履き心地もすごくいいです!

子どもたちがいるフロアは床暖房があるのですが、事務所にはないため例年寒い思いで過ごしていました。

事務所でも足元温かく仕事できることが快適です。

と話してくれました。

Yogiboメイトのローラ

可愛い動物たちがプリントされているのも、気持ちを温かくしてくれますね。

Yogibo Room Shoesについて詳細はこちら

医療的ケアがあってもなくても、その子らしい毎日を

「よく知らない」たったそれだけのことで 社会に受け入れられず、「当たり前の生活」を過ごすことが困難な子どもたちがいます。

「医療的ケア児」と呼ばれる医療機器を使いながら生活する子どもたちは 日本に約20000人います。

情報量の少なさ、不安や孤独感。 そんな思いを抱きながらも、当事者・家族は日々の医療的ケアに必死で向き合っています。

医療的ケアがあってもなくても、その家族らしい「当たり前」が実現できるように、こんな素敵なイベントが、これからも増えることを願っています。

アンリーシュはYogibo様より、TANZAQプロジェクトに選定いただいております。

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TANZAQとは、Yogiboがスポンサーとして社会課題に取り組む団体に広告を出稿することで、持続的な社会課題の解決を共に目指すプロジェクトです。 広告効果と社会性を両立させ、国連が掲げるSDGs分野をはじめとした社会課題の解決につながる「社会をより良くする広告文化」を創っていきます。
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