この記事は、アンリーシュパートナーズ様(毎月定額寄付)の提供記事です。
Rumi 様 よりご支援をいただき、完成いたしました。
日頃より貴重なご支援を賜りまして、ありがとうございます。
福祉車両欲しいけど
・実際どうなの?
・使い勝手は?
・いつ頃購入したらいいの?
色々疑問点がありますよね。
福祉車両は大きな買い物です。
どんな流れで探すのか、
実際に購入した医療的ケア児家族の体験談などをまとめましたので、
参考にしていただけると嬉しいです。
目次
福祉車両の種類
一概に福祉車両といっても色んな種類があります。
乗る人の状態や車椅子・バギーの種類、家族構成などによって、選択肢は変わってきます。
どの形状のものが良いのか、最初に絞り込むと探しやすそうですね。
福祉車両の探し方
まずは、どこから福祉車両を探せば良いのでしょうか?
主なファーストコンタクトは以下の通りです。
カーディーラー
一般的な流れとしては、まずは自動車メーカーのお店に行ってみるのをオススメします。
福祉車両のエキスパートの方が居る販売店もあり、色々とアドバイスしてくれます。
直接話を聞くことで、イメージがしやすいようです。
福祉イベント
福祉系のイベント会場には、たくさんの福祉車輌が出展しています。
複数の自動車メーカーが集まるイベントなので、1日で色んな車に乗車することが出来て、
とても参考になります。
アンリーシュも出展した「キッズフェスタ」にも福祉車両の企業が出展しています。
お近くの福祉イベントにぜひ参加してみてくださいね。
福祉車両販売店
福祉車両の専門店があることをご存知ですか?
お住まいの地域にもあるかもしれません。
一度探してみてはいかがでしょうか?
みんなの選択、教えて!
それぞれどんなタイプを選んだのか、なぜ購入したのか、
過去にアンリーシュにご協力いただいた方達のお話を紹介します。
アンリーシュフレンズ りょうちゃんの場合
アンリーシュフレンズりょうちゃんは、車椅子仕様車(手動のスロープタイプ)を選択。
購入までの詳しい流れを教えてくださいました。
りょうちゃんは呼吸器をつけているため、荷物が多く、バギーで移動した方が楽でした。
障がい児用バギーを購入するタイミングで、福祉車両も探し始めたそうです。
メーカーとのやりとりや確認不足だった点など、参考になるところが満載です。
ぜひご覧ください。
アンリーシュフレンズ ひなちゃんの場合
アンリーシュフレンズのひなちゃんは、動画にて福祉車両を紹介してくれました。
代表の金澤がひなちゃんの乗車体験をさせていただきました。
実際の雰囲気がわかりやすい動画となっています。
ひなちゃんは身体が大きくなり、抱っこでカーシートに乗せるのが難しくなてきたので、福祉車両の検討を始めたそうです。
初めは展示車のあるお店へ行きましたが、詳しい店員さんがおらず購入に至りませんでした。
購入を即決したのは、福祉車両のコンシェルジュさんに詳しい使い方を教えてもらい、イメージがついたから!
イメージしやすいというのは、とても大事なことですね。
また災害時の避難場所として、車中避難を考えていたというのも購入理由の一つです。
災害時、スムーズな避難が難しい医療的ケア児。
一時的に安全に避難できる場所として、車中避難は過去の災害でも注目されてきました。
安心して過ごせる場所としても、福祉車両は役立っているようです。
アンリーシュフレンズ ふうちゃんの場合
最後に、アンリーシュフレンズのふうちゃん。
ふうちゃんは、通院や学校への送迎などママと2人で移動する事が多いため、軽の中古車を購入しました。
カーシートを利用したワゴンタイプの車もあるので、用途に合わせて使いわけているようです。
生活サイクルに応じて、購入を考える方も多いようです。
使用者の声
福祉車両を購入した皆さんの声を集めました。
おすすめポイント!
色々と費用も掛かるので、とても助かりました。
通学や通院は私と子どもぐらいなので、十分だと思います。
後部座席のエアコンの吹き出し口も増え、体温調節が難しい子どもにとってはとても良かったです。
こんなのあったらなぁ…
これこそ福祉車両につけて欲しいですよね!(トヨタのヘルプネット)
特に溝に嘔吐物が入り込んだりすると、お掃除が大変なんですよね。色んな部分がフラットになればお掃除も楽なんだけどな。(*工夫として、あらかじめ椅子の周りにレジャーシートを敷いているそうです。)
悩み…
スロープを出すには不向きだから、駐車場ももっと変わっていってくれると良いなぁ。
アンリーシュでお馴染みの神崎工務店さんが、ショートスロープの福祉車両を紹介してくださっています。これだったら駐車場問題も少しは解決しそうですね。 ショートスロープ トヨタのシエンタ
神崎工務店さんインスタグラム
車に関する小物紹介
最後に車で使っているグッズの紹介をします。快適な車移動にとって、重要なアイテム。
皆さんは、どんなグッズを使っていますか?
プライバシー保護
おむつ替えの時に使用したい!
プライバシーを守るための車用カーテンです。
一枚は持っておきたいですね。
100円均一には、磁石でくっつくタイプも売っていました!
簡単に取り付けできるのは便利ですね。
収納
車中に、小物や医療物品などを置いている人も多いのでは?
机があれば、注入などの食事の時にもさらに便利ですよね。
便利な家電
車では電源を確保することができます。
そんな時に便利なのが車用電子ケトル。
お白湯を作ったり、湯煎に使えたり何かと重宝しそう。
注入ボトル問題(ポール・ボトルカバー)
注入ボトルを掛けるのが不便な車中。
天井にポールをつけ、そこにボトルをかけると良いですよね。
注入の時、ボトルの高さが確保しづらいという問題はよく聞きます。
皆さん、いろいろ工夫をしていると思います。
車の時は「シリンジ注入やポンプ式の注入に切り替える」という意見もありました。
そんな時は注入ボトルカバーを利用すると良いですよ。
この商品は、取っての長さが調節できるので、高さが確保できてスムーズに注入ができます。
レザークラフトショップ 【indianjam】
*受注販売となっていますので、直接お問い合わせください。
姿勢保持
姿勢保持が難しい場合、枕を使う場合も多いのではないでしょうか?
運転していると姿勢を戻しづらいので、便利ですよね。
本人も、快適な乗り心地を味わえるのでは。
緊急対応
よく見かける「子どもが乗ってます!」マーク。
あれって、事故の時に子供を優先的に助ける役目も果たしていることをご存知ですか?
もしも事故に遭ってしまった時、自分が話せる状況でなかったら…
そんな時役に立つのが「ヘルプマーク」や「ヘルプカード」
持ち物に付けている人も多いかもしれません。
車の分かりやすいところに掲示しておくだけで、いざという時のスムーズな救助につながりそうですね。
このヘルプマークやヘルプカードは、自治体の福祉課窓口で無料でもらえたり、ダウンロードすることも可能です。
また自作で作ってる人も多いので、色々工夫してみてくださいね。
まとめ
私の周りでもチラホラ「福祉車両にしたよ!」という話を聞いています。
小さい頃は全く考えていなかったのですが、身体が大きくなり始めると、急にいろんなものにお金が掛かるようになってきます。
『事前に調べて、計画立ててお金を準備する』ということも大切だなと感じています。
今回の記事では色んな方からご意見をいただきました!
便利だなと感じる部分や、もっと使い勝手が良くなると良いなという希望まで。
実際に経験した人の話は参考になりますよね。
福祉車両がもっと身近な存在になることを願っています。
アンリーシュ運営メンバーとして活動。
兄と妹、真ん中に13トリソミーの医療的ケア児、葵結(あおい)を育てる3児の母。
医療的ケア児を育てながらお仕事を。在宅で出来る活動にチャレンジ中!!