こんにちは!保育士のみさとです。
医療的ケアや病気、障がいのあるお子さんの中には、反応したり、声を出したり、身体を動かす事が難しかったりするお子さんもいらっしゃいますよね。
そんなお子さんと何をしてあそぼうか、またどんなあそびをしたらいいか迷うことはありませんか?
今日は、どんなお子さんともできる簡単で楽しい「ふれあいあそび」をご紹介します。
目次
「ふれあいあそび」とは
「ふれあいあそび」とは、歌に合わせて保護者の方が、お子さんの身体にゆっくりゆっくり触ってふれあいを楽しむ遊びです。
お子さんが身体に触れてもらう楽しさや嬉しさを共有することができます。
「ふれあいあそび」の効果
医療的ケアのあるお子さんは、療育施設や小学校、訪問看護さんの入浴介助など、色々な支援の方が関わっていると思います。
そんな中、小さい頃から保護者の方がお子さんにたくさん触れていると、お子さんが触れられることに慣れていきます。
そうするとお子さんは、触ってもらうことが「心地良い」と思えたり、「楽しい、嬉しい」と思えるようになり、よりリハビリや支援を受けやすくなり、効果も出やすくなります。
「ふれあいあそび」のあそび方
ではここからは具体的な「ふれあいあそび」のあそび方です。
歌は何でも大丈夫。お子さんが好きな歌や、いつも聞いている歌でもOKです!また、手遊び歌もふれあいあそびとして遊べます。
私がよくやっているふれあいあそびの歌をいくつかご紹介しますね。
「あたまかたひざポン」
歌詞に合わせて、ゆっくりとお子さんの部位を触っていきます。こんな感じで歌います。
♪「はじまるよー あーたま(頭) かーた(肩) ひーざー(膝) ポン!」
ポンの時に手を持ってあげてポンと手を合わせます。お子さんの手と手を合わせるのが難しかったら、お子さんの手のひらをポンと軽くタッチでもOKです。
「ひーざー ポン! ひーざー ポン!」
「あーたま かーた ひーざー ポン! 目 耳 鼻 口…」
と自由に続けていって下さい!
「大きな栗の木の下で」
歌詞に合わせて全身を触っていきます。
「あなたと」お子さんのお鼻をツンツン、「わたし」自分の鼻を指す、「仲良くあそびましょう」手をつないで握手。
お子さんに合わせて触る部位をいろいろ変えてみてください。
「手をたたきましょう」「幸せなら手をたたこう」「さんぽ」「カエルのうた」等…
なんの曲でもふれあいあそびになります。
ぜひお子さまと遊んでみてください。
感覚過敏のお子さんも、「ふれあいあそび」で嫌がらなくなることも
私の担当したお子さんに、元々感覚過敏があるお子さんがいました。
毎日少しづつ、その子が嫌がらない程度に足や手を触ってふれあいあそびをしていたら、今では人に触られることを嫌がらなくなりました。(足のうらにクッション、靴下等は苦手ですが…)
なので、保護者の方には、たくさんたくさんお子さんと触れ合って欲しいです。
「足触るよ。◯◯ちゃん(くん)の右足だよ」など、声をかけて触るだけで、お子さんは自分の身体の部位を知ることもできます。
お時間の許す限り触れ合ってみてください。
コロナ禍の今だからこそたくさんの触れ合いを
医療的ケア児を育てていると、毎日ケアをこなすことに忙しく、なかなかゆっくりと過ごせない日々かと思います。
ですが、今、コロナ禍で外出が難しい中だからこそ、たくさんお子さんと触れ合える時間が取れたらいいなと思います。きっと、保護者の方とお子さんのふれあい時間は、とっても有意義な実りある時間になるはずです。
皆様が笑顔で楽しい時間が過ごせるように、これからもあそびの情報を発信していきますので、今後ともよろしくお願いいたします。