【医療的ケア児の在宅を始める・深めるきっかけに】子どもミライツクルBOOKのご紹介

今日ご紹介する冊子は「これから小児在宅をやっていきたいけれど、自分の専門以外の事は分からず、どう関わっていいか分からない」という専門職におすすめの1冊です。

家族の生活を支えるために、もっとできる事はないだろうか?そんな漠然とした疑問に応えてくれます。

医療的ケア児の在宅での生活を豊かにする

子どもミライツクルBOOK』(医療法人かがやき総合在宅医療クリニック)は、これから小児在宅医療を始める人に向けて、各ジャンルの支援者が医療的ケア児の基本知識や、在宅で使えるスキルや考え方を分かりやすく解説した冊子です。

生まれてすぐ入院し治療を受ける事が多い医療的ケア児は、どうしても最初は「治療する」という医療の側面が強くなります。

しかし退院し自宅での生活が始まると「今の状態で幸せに暮らすためにはどうしたらいいか」という大きなテーマのもと、福祉や教育など、幅広い専門分野が密接に関わりながら医療的ケア児家族の毎日を支えていく事が大切です。

この冊子では、医療・ケア/教育/福祉/家族・兄弟児支援の4つの分野から、在宅医療に必要な考え方~具体的な手法、使える制度まで分かりやすく紹介されています。

私がこの冊子を見て最初に感じた事は「忙しい人でも読みやすい工夫がされている」という事です。

タイトルの上にはハッシュタグでキーワードが、そして本文の前にはポイントが箇条書きで記してあり、この章で得られる事が一目で分かるようになっています。

また全体の色合いもカラフルで優しく、図や表もたくさん盛り込まれているので、専門家だけでなく、医ケアの家族であっても抵抗なく読めると思います。

医療的ケア児 一人一人に合った食事の楽しみ方を追求する

「こどもの伸びる力を考える食支援」というページでは、通常の食事が困難な方やお子さんに対する具体的なサポート方法が書かれています。

子供にとっての食事の必要性から始まり、嚥下評価の仕方、具体的なペースト・刻み食の作り方、食べる時の姿勢など 専門家でなくても理解できるよう噛み砕いて綴ってあります。

例えば、重度の障害がある子供にとって、食べにくいものは「液体状のもの」「小さく刻んだもの」「粘りが強いもの」の3つであるそう。

この3つのポイントを回避し、安全に楽しい食事を楽しめるよう開発されたのが「まとまり食」と呼ばれる、お口の中でバラバラにならず程よい硬さで飲み込みやすいペースト食です。

総合在宅医療クリニックグループのホームページでは、このまとまり食の具体的な作り方が動画で紹介されています。

冊子と併せて見てみると、より具体的なイメージが湧きやすいでしょう。

在宅医療のバイブルにいつでも手元に

子どもミライツクルBOOK』は医療法人かがやき総合在宅医療クリニックのホームページから電子書籍版を無料で閲覧する事ができます。

また有料で冊子の郵送も行なっておりますので、よりしっかり学びたい方はメールにて冊子の希望を伝えてください。

小児在宅は様々な専門分野が密接に関わりながら、当事者とその家族をサポートする事が必要です。

自分の専門職以外の知識を得る事で、より家族の生活に寄り添ったケアへの実現に役立ててください。

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医療法人かがやき総合在宅医療クリニック

http://www.sogo-zaitaku.jp/index.html

 

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