こんにちは、アンリーシュのなおこです。
横浜市が、新しく「医療的ケア啓発パンフレット」を発行、配布しました。
これが、絵がたくさんあってとってもわかりやすいんです!
初めて医療的ケアを知る人にもおすすめの一冊です😊
もちろん、横浜市の医療的ケア児・者コーディネーターの配置一覧など、必要な情報もきちんと載っています。
それでは、実際のページを引用しながら、内容を見ていきましょう!
代表的な医療的ケアの解説
まずは、どんな医療的ケアがあるのか?が載っています。
- 胃ろう
- 経管栄養
- 吸引
- 人工呼吸器…
などなど、他にも基本的な医療的ケアをわかりやすく解説。
絵がとてもかわいいですね!
市の担当の方によると、なんとこの絵は、医療的ケア児のママに書いてもらったものだそうです!
初めは文字ばかりの、「ザ・行政」なパンフレットだったのを、イラストをたくさん入れ、何度もやり取りを重ね、今の形になったそう。
「たくさんの人に見てもらいたい」「知ってもらいたい」という思いが伝わってくる一冊になっていますね!
医ケア児と家族が抱える課題
「いけあちゃんと家族の1日」と題して、医療的ケア児とその家族の1日が描かれています。
イラストが多くかわいいですが、内容をよく見るとほぼ母親がつきっきりで介護しています。
子どもの登校は母親が自家用車で学校まで送り、学校にいる間もつき添い、夜中も吸引と、母親の負担がかなり大きいことがわかります。
特に注入は、長い時間をかけてゆっくりとした注入が必要な子供もいます。また、吸引は15分に1回程度、それが夜中も必要な場合がほとんどです。
地域で医療的ケア児と家族を支えていく
私がこのパンフレットを見てすごいと思ったのは、代表的な医療的ケアの解説だけではなく、医療的ケア児とその家族が抱える問題にも一歩踏み込んでいるところです。
「医療的ケア児」は、全国に18,000人以上いると言われ、その数は増えつつあります。
ですが、まだまだ「医療的ケア」という言葉もあまり知られていないのが現実です。
このように、みんながその存在を知り、地域で医療的ケア児とその家族を支えて行くことができれば、現在のように両親もしくは父や母のどちらかにかかっている大きな負担が少しでも軽くなるでしょう。
私たちアンリーシュも、「医療的ケア児とは?」「医療的ケアとは?」といった基礎的な単語の普及から、実際に家族にかかるケアの負担まで、これからも広く社会に知らせ、問いかけていきたいと思っています。
【パンフレットのお問い合わせ先】
横浜市こども青少年局こども福祉保健部障害児福祉保健課
電話:045-671-4279
ファクス:045-663-2304
メールアドレス:kd-syogaijifukuho@city.yokohama.jp
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