(読み方)ざいたくさんそりょうほう
解説
在宅酸素療法とは、家庭で行える酸素吸入療法のこと。
Home Oxygen Therapy →HOT(ホット)とも呼ばれている。
主に慢性呼吸不全や慢性心不全・肺高血圧症・チアノーゼ型先天性心疾患などの場合に利用する。
酸素が体に足りない場合、心臓への負担やむくみ、頭痛、息切れ、不眠、胃かいよう、注意力・記憶力の低下などの症状が現れる。
体に足りない酸素を補うことにより、上記の症状を改善する事ができる。
使用する機器
在宅での酸素療法では、酸素濃縮装置や酸素ボンベに接続されたカニューラというチューブを通して主に鼻から酸素を吸入する。
酸素濃縮装置は室内の空気から酸素を濃縮する装置で、電気で作動する。
また外出時は携帯用の酸素ボンベを使用。
酸素濃縮装置
主に室内でのHOT療法に使用する。
空気から高濃度の酸素を取り出し、送り出す装置。
電気で動き、電源があればどこでも使用可能。酸素の流量制限が3Lのものと5Lのものがある。
(上記写真は3L装置)
流量・・・酸素ボンベから出る単位時間当たりの酸素量
携帯用酸素ボンベ
主に外出時に使用する。
酸素の使用状況に応じて、サイズを選ぶことができる。
サイズが大きいほど使用時間は長くなるが、重くなるデメリットもありライフスタイルに合わせて選ぶ事が重要。
持ち運び手段は、カート・ショルダーバック・リュックなど。
鼻カニューラ・酸素マスク
酸素装置に接続し、鼻や口から吸うためのチューブ。
酸素吸入しながら会話や食事ができるため、在宅ではカニューラが使用される事が多い。
医ケア児の現場では、カニューレ・カヌレ・カニューラ・カヌラなどとも呼ばれている。
出典
フィリップス:
https://www.philips.co.jp/healthcare/consumer/sleep-and-respiratory-care/hot