『 医療型短期入所サービス 拡充のための検討会議』開催

6月29日(土) 国立研究開発法人 国立成育医療研究センターの呼びかけで 、「 医療型短期入所サービス の拡充のための検討会議 」(協賛:大和ネクスト銀行)が都内で開かれました。

痰の吸引人工呼吸などの医療的ケアが必要な子供達は年々増加しています。

この検討会議では、各地で 医療型短期入所サービス を提供している医療機関や社会福祉法人が参加し、自施設での現状や抱えている課題、望ましい支援について話し合いました。

大和銀行1階で開催されているWISH君展。七夕・夏休み企画として開催されるもので、アーティストのドン氏によって絵や詩に彩られた、 医療的ケア児 とその家族の50の願いごとが展示されている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【東京】医療的ケア児 の願いを絵画に WISHくん展 が開催

2019年7月5日

医療型短期入所施設とは

今、病院で行うような医療的ケアを在宅で行いながら生活する子どもや成人の方が増えています。

入院中は医療の専門職が行っていたケアは、退院と同時に24時間365日、まるごと家族が担うことになります。

深夜早朝を問わず、医療的ケアの対応が5分おきに必要な時もあり、特にお母さんは睡眠時間や自分の時間を確保するのが難しい現状があります。

医療型短期入所施設は、医療的ケアが必要な子どもや成人を、数日間、安全に預ることで、子供は子供らしく過ごすことができ、また家族は安心して休息や自分の時間を確保できる環境を提供しています。

また入浴など、普段自宅で家族だけでは難しいケアを担うという重要な役割もあります。

もみじの家

【医療的ケア児と家族を支える 】短期入所施設 もみじの家

2019年3月28日

短期入所施設が抱えている課題

はじめに、日本重症心身障害福祉協会 児玉和夫理事長より「医療型短期入所をめぐる制度の概要」について、具体的な説明がありました。

その後、北海道から九州・宮崎まで9つの短期入所施設の運営者から、順に現状と要望を訴える時間が設けられました。

どの施設も共通していたのは、質の高い医療的ケアと同時に保育・療育の観点も大切にする事で、「ただ預かる」だけでなく手厚いケアを提供することで、家族が心から安心して預けられる場所にしていきたいという強い想いでした。

しかし、障害福祉サービス費として受けられる報酬や人員体制等に大きな課題があり、中々それを実現できない現状が報告されました。

主な課題と要望としては、

  • 報酬の根幹となる医療型短期入所サービス費が必要経費に対して不十分で、運営が不安定になる。
  • 歩ける医療的ケア児など、丁寧な見守りが必要な子どもの受け入れに対して加算がない。
  • 短期入所利用中の医療処置で、診療報酬上、請求できるものとできないものがある。医療的ケアに対応するすべての処置に対し、報酬を認めてほしい。
  • 子供達の成長発達に欠かせない保育の活動を加算の対象としてほしい。
  • 重症の医療的ケア児は、慣れない場所での体調の変化も大きく、医療的ケア以外にも車椅子からベッドへの移動や、入浴・頻回な体位交換など多くのケアが必要。
  • 家族が安心して預けられるケアを行うために、人員が必要だがその確保が大変難しい。

といった声が上がっていました。

他にも、キャンセル率の高さ、冠婚葬祭や災害の際の緊急対応についても問題提起されていました。

普段利用する側の筆者から見ても、短期入所施設はいつも予約がいっぱいで、利用できても3ヶ月~半年に1回ととても満足できるものとは言えません。

医療的ケア児と家族にとって、短期入所施設が最後の砦ではなく、継続的に在宅での生活を支えてくれる心強い仕組みの一つとなるよう制度を整えていく必要があると改めて感じる時間でした。

もみじの家

【医療的ケア児と家族を支える 】短期入所施設 もみじの家

2019年3月28日